Satoshi Nitawaki

タイムトラッキングツールを6年継続して使った感想

Toggl とはなにか

タイムトラッキングツールを6年継続して使った感想

タイムトラッキングツールです。

Toggl: Time Tracking Software, Project Planning & Hiring Tools
Stress-free time tracking software, project-planning, and hiring. Designed by and for teams that work from anywhere.
タイムトラッキングツールを6年継続して使った感想

6年前というと、2017年頃になりますね。当時のタイムトラッキング系サービスから現在は更に数が増えているかも。

当時から国内だと TimeCrowd もありましたが、UI的に Toggl のほうが好きだったので利用しはじめました。

いまトラッキングツールで調べてみるとたくさんありますね。

タイムトラッキングツールを6年継続して使った感想
https://www.forbes.com/advisor/business/software/best-time-tracking-software/

Clockify, ClockShare, TrackingTime, まだまだ知らないサービスありますね

(これだけ数があるというのは、みな時間管理に課題意識があったり、悩むってことなのか。)

タイムトラッキングをし始めたきっかけ

たしか記憶の中では「見積もりできるようになりたい!」が最初のきっかけだったと思います。

僕はソフトウェアエンジニアなのですが、6年前といえば24歳、エンジニアキャリアは1〜2年くらいでいろんな経験が不足していることを感じる時期でした。

当時、作業見積もりがとても苦手で、自分の経験に基づいた判断材料はないし、見込みの仮建てすらできないことが歯がゆくありました。

少しでも判断材料が欲しくて、ひとまず時間を計測すれば比較対象ができるのでは、という気持ちで始めた記憶があります。

そう、記憶なんでね、Tooglを開いて事実を確認してみると・・・

タイムトラッキングツールを6年継続して使った感想
2017年の10月から計測を始めたことがわかる

そんなことはなかった!😇 人間の記憶はあてにならないですね!

内訳をみると、個人開発や勉強、転職活動の記録をしていました。なるほどな〜。

なにかのきっかけでTogglを知って使い始め、そのまま就職後にも業務中の仕事の計測に転用した、という流れのようです。(2016年にツイートしてる・・・)

こうやって「事実ベースで管理できる」というのが計測のメリットでして、人の記憶や体感は思ったより当てにならないというか、ブレが大きいので、そこをサポートするのがトラッキングツールの良さかなと思います。

Togglの概念

さて、じゃあ Toggl について触れていきますね。

基本構造として、Client > Project > 時間 、という関係性になっています。

タイムトラッキングツールを6年継続して使った感想

Clientは特に何もしなくても大丈夫ですが、何かしら設定しておくと後から楽です。

個人開発の計測においても自分をクライアントに設定しておくとよいです。

クライアントの設定で一番効果を発揮するのは副業といった時間単価の仕事で、クライアントごとに時間集計ができるのでそこに単価を当て込めば月次の集計が容易いです。よく使っています。

これまでの使い方

見積もりの土台にした

ここ数年は大小様々な見積もりをすることも増え、タスクにポイントを振る フィボナッチ工数見積もり(プランニングポーカー)を使ったり、自身の経験から推測ができるようになってきました

プログラミングの見積もりのテクニックは何ですか?
Nitawaki Satoshiさんの回答: 見積もりに苦しんだことがある一人です。ここでは「フィボナッチ工数見積」をご紹介します。 その前に、どのような運用で苦しんだか、その時の運用方法を紹介します。 1. 見積者がタスクの工数を日数で見積もる 2. 実装者がその工数で実装を行う この方法では、次のような問題を抱えていました。 1. 日数感が見積者と実装者で異なる 工数感が人によって異なってしまうので依頼者視点からのタスク規模感が不明瞭 2. 主観的な指標のため、タスクの大きさが比較できない ここで見つけたのが、「フィボナッチ工数見積」です。(アジャイル開発ではプランニングポーカ…
タイムトラッキングツールを6年継続して使った感想

ですが、昔の自分のような経験の浅いエンジニア(エンジニアに限らずですが)は勘所も全くわからないので、「他のタスクの時間から算出する」が愚直で説得力のあるものかなと思います。

僕は「1日くらいで終わると思います!」が「1週間かかりました・・・!」というのを連発していたし、自分の感覚で語るのが怖くなっていくこともありました。そういうときに、計測した記録という 事実ベース の媒体があることは自分の気持ちの面でも有用かなと思います。

週次1on1の材料にした

このときは開発以外に設計、仕様相談といったタスクをしていたので、実開発時間が不透明になっていました。

当時は体制変更したばかりで理想の状態を誰も知らない状態でした。ひとまずは「理想の開発割合ってどれくらいだっけ?」を判断するために計測して上司とふんふんと眺めていました。

体感の進捗の良さ・悪さとその時の開発時間の割合を見ているとなんとなく相関関係がわかってきて、理想の割合が見えてくるのが面白かったです。

やっぱり時間がないと進捗が悪いというのはありました。逆に同じ時間でも進捗がいいときってどういうときだ?というのがわかるのもよいですね。

タイムトラッキングツールを6年継続して使った感想
タイムトラッキングツールを6年継続して使った感想

時給計算に使える

先に触れた通りで単純に時間がわかれば簡単、ということなのですが、

地味に嬉しいのは「クライアントごとにフィルターをかける」機能があるので、複数クライアントワークをしていても、月間の作業時間を1クリックで出せるので、請求書作業の負荷が減るかと思います。

タイムトラッキングツールを6年継続して使った感想
e.g. クライアントでReportをフィルターしたケース

Tips

デスクトップアプリが便利

デスクトップアプリを使用して、Enable autotrackerにすると、現在開いてるアプリケーションのWindow名の記録をしてくれます。

タイムトラッキングツールを6年継続して使った感想

トラッキングし忘れたときにめちゃ便利で、その時間帯に何をしていたか、ウィンドウ名をベースに記録し直すことができます。ヘビーユーズしてる。

タイムトラッキングツールを6年継続して使った感想

アイドル時間の通知が便利

席を離れていたり、話しかけられたりすると、計測がずれたりすることが発生しますが、そんなときでも大丈夫。togglならね​

タイムトラッキングツールを6年継続して使った感想
https://support.toggl.com/en/articles/6151856-toggl-track-desktop-app-for-macos
Toggl Track Desktop App for macOS | Toggl Track Knowledge Base
Please note that the Toggl Track desktop app supports macOS Catalina and more recent versions of macOS.
タイムトラッキングツールを6年継続して使った感想

Idle時間を検知して、その時間、どうする?と聞いてくれます。

これもめっちゃ便利。1日中作業している、みたいに変にずれまくることがなくなりました。

ここは微妙だった

会社でチームにtogglを布教したときがあったのですが、なかなか習慣化することは難しく、個人での利用が一番フィットするのではないかなぁというのが個人の見解です。


Togglいいゾ〜!

みんなTogglつかってみてくれよな!

Toogl愛よ伝われ!


日曜の考え - 2022-12-18

読みはじめた本:

作ってわかる! はじめてのgRPC

作ってわかる! はじめてのgRPC
gRPCは主にバックエンド、特にマイクロサービス同士の通信に多く使われる通信方式です。 しかしそれゆえに知名度が低く、「gRPCってどんな通信なんだろう?」「HTTPとは別の仕組みなの?」と思っている方もたくさんいるのではないでしょうか。 この本では、gRPCはそもそもどんなコン
日曜の考え - 2022-12-18

スターティングgRPC

スターティングgRPC 技術の泉シリーズ (技術の泉シリーズ(NextPublishing)) | 武上 将樹 | 工学 | Kindleストア | Amazon
Amazonで武上 将樹のスターティングgRPC 技術の泉シリーズ (技術の泉シリーズ(NextPublishing))。アマゾンならポイント還元本が多数。一度購入いただいた電子書籍は、KindleおよびFire端末、スマートフォンやタブレットなど、様々な端末でもお楽しみいただけます。
日曜の考え - 2022-12-18
日曜の考え - 2022-12-18

僕の会社の Awarefy では gRPC を使っているのですが、初めて触るのでまずはインプットから始めないとということで、作ってわかる! はじめてのgRPC を知人に教えてもらって読み進めていると、スターティングgRPC が紹介されていたのでこの2つを読んでいます。

gRPC 便利だな〜〜。近年はTSでバックエンドとフロントでリクエストをTypeSafeにするのがトレンドだと思うけど、ORMから縛っていたり、バックエンドに依存する形はオーバーキルな感覚もあったので、よさそう。

あまりJS界隈で見聞きしていないのは、Node.jsがファーストクラスの扱いではなかったり(goやjavaが一級市民の様子)、JSはJSONとの相性バツグンなのもあるのかな。

JSもエコシステムが更に整っていくとよりgRPCによる開発の選択肢が強まっていきそう。

読み終えた本:

ケアする人も楽になる 認知行動療法入門 BOOK1

認知行動療法を形式ばらずに、チュートリアルのような形で理解を深めることができました。非常にわかりやすく、それぞれのワードについて一定の知識も得られたと思います。おすすめ。

考えていること:

  • FigmaとFlutterのデザイン連携やデザインシステムについて考えています。
    • Storybookのようなギャラリーを入れようかなぁと思ったり、Tokenからギャラリー化したりするのもありか・・・と思っている今日このごろ。
  • 焦らず自分のペースで進んでいこうぜ〜〜というお気持ち。
  • ひょんなことからいろんな繋がりを得ているので、恵まれてるなぁ、と思って繋がりを大切にしていきたいお気持ち。

月曜の考え - 2022-12-12

月曜の考え - 2022-12-12

さっそく1週間サイクルで書けなかったのですが、これでやめてしまうと続かないので今日は月曜の考えです👻

試しているもの:

ステージマネージャ

新しくVenturaで登場したステージマネージャです。

使ってすぐは「つかいにくいな」と思ったのですが、

常にONじゃなくて、必要なときにONにするのが想定されているユースケースそう。

実際に、特定の作業に集中したいときにステージマネージャをONにしてみたのですが、これが割とよさそうです。

Slackやチャットに目を取られることなく、ウィンドウも整理された状態になるので、フォーカスしやすい状態になっているかもしれません。

ひとまずは、使い続けてみようと思いました。

Arc

WEBブラウザです。これまでブラウザSidekickをメインにしていて、あまり不満はなかったのですが、使ってみるといい感じです。

The Browser Company | Building Arc
We’re building a better way to use the internet, starting with your browser. Let go of the clicks, clutter, and distraction with Arc.
月曜の考え - 2022-12-12

まずインストール後にちょっと驚く仕掛けがあったり、MacOSで初めて Haptic を経験したり、いろんな面白い仕掛けがありました。

概念として Profile / Space / Pin / Tab の区別があり、Profileはまだ使っていないのですが、

例えばSpaceは「仕事スペース」「休憩スペース」のように切り替えると、ThemeからPinを含めてスペースを切り替えることができます。(ただしFavoriteは固定)

月曜の考え - 2022-12-12
仕事スペースはプロダクトカラーに近い色味にしてみたり

仕事スペースはプロダクトカラーに近い色味にしてみたり

まだまだ細かい部分が行き届いていなかったり(翻訳先が英語固定とか)、なんでもすべてをArcに集約させようとしているのか、ファイル管理からNote(Markdownメモ)・Scratchboard機能までも含めているのは少しオーバーな印象も受けます。ただ、設計意図や体験のこだわりを感じられるのはとてもいいプロダクトだなと思いました🙃

月曜の考え - 2022-12-12
自分のアカウントカードが作られる。普通にうれしい。

自分のアカウントカードが作られる。普通にうれしい。

いい方法だよなーと思うのが、

  • タブを縦に並べることで「タブ増えすぎてタブ名見えない問題」が解決するし、
  • 「いつまでもタブが開きっぱ問題」も12時間でタブリリースされたり、Pinされてないのをワンアクションでクリアする機能があったりする

ので、Chromeのタブやグループ機能よりも直感的で使いやすいです。タブ管理しなくてすむので楽だし、散らかっている感覚がなくて、精神衛生上も美しいままだ・・・。

こういうプロダクトに触れていると、いろいろと触発されていくなぁと感じるので、やっぱり新しいモノにはふれていきたいですね。

個人的に、Valueのページが面白いです。(抽象的な表現が多くて、一回じゃ頭に全然入ってこないけど、思想の世界観が垣間見える)

Notes on Roadtrips by The Browser Company
What roadtrips may or may not have to teach us about creativity, ingenuity, and building something entirely new.
月曜の考え - 2022-12-12

考えていること:

新しい環境で働くことは、成長の機会です

アウトプットがなかなか自分の思うように出せなくて焦りを感じている1ヶ月ですが、その状態を観測して、捉え方を変えるようになってきました。そうすることでネガティブな思考からポジティブな思考に切り替える事ができてきたように思えます。

おそらく自分が自分に期待していることが多くなっていて、いろんな焦りを生んでいる状態だったのかなぁと思うのですが「コンフォートゾーンにいるよりも成長しそうだよね?」とふと過去を思い出しつつ、違う角度で見れるような投げかけをしてみたら「いまが成長できるタイミングなのだろうなぁ」と良い感覚で思えるようになってきました。

これが認知を変えていくということなんかなぁ、と思った今週でございました。(間違ってたらごめんなさい)